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ああ、あこがれのハワイ航路ではなくドイツへ

1996/09/15

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 短かくもいろいろとあったアメリカの旅もこれで終わり、ついにドイツへ入国だ。

 午前11時45分、私を乗せた飛行機は、予定よりも早くフランクフルト空港に到着。だが、飛行機はターミナルへ向けて少し動いただけ。滑走路のすみっこで、じっとしている。ジェットエンジンのキュゥーンという回転音が、私の“ドイツ入国”というテンションをどんどん下げていた。。旅客ターミナルが混雑していると機内放送が流れ、回りに人たちもざわつきはじめる。ターミナルを目の前にして、飛行機の座席に閉じ込められているのも、あまり気分の良いものではない。10分ぐらい過ぎたころ、ようやく飛行機は動き出す。機内には、「おぉ〜」というどよめきと安堵の空気が流れる。みんなげんきんなものだ。おもいっきりテンションを下げられ、たらたらと歩きながら荷物を取りに。ようやく着いたバゲッジクライムには「一緒にドイツに着けたよ」と、今にも言い出しそうな私のスーツケースがコンベヤーの上でグルグルと回っていた。これをみた瞬間、“ドイツ入国”のテンションが一気に上がった。ドイツ入国に向けてまっしぐらだぁ。スーツケースを急いで取りに行き、足早に入国審査へ向かう。一番空いてそうな窓口に並ぶ。パスポートにスタンプを押してもらい、これでドイツ入国完了。

 フランクフルト空港はとても広く、人でごった返している。そんな人込みの中、わき目も振らずDBのホームの案内板に従い歩いている。まるでDBに呼び寄せられているようだ。人の列を横切り、エスカレータを降り、ついにDBのホームへ辿り着く。DBのホームを見てはじめて、ドイツに来たという実感した。ここからでもユーロパスを使うことはできるのだが、正午を過ぎているのでなんとなくもったいない気がしたから、自動販売機でフランクフルト中央駅までの切符を買うことにする。ホームで列車を待つ。薄暗いホームには、人影も少なくなんか寂しい。線路には、吸いがらがたくさん捨てられていて、まくら木が見えないくらいだ。タバコのマナーの悪さは、万国共通なんだろうか。

103機関車 暗やみ奥のからゴーという音と共にDBではおなじみの赤い帯の入った客車が、やってきた。おなじ車両に乗り込んだ客は、私だけである。あっという間に列車は、フランクフルト中央駅に到着。この駅もそうだが、ヨーロッパの大きなターミナル駅は大抵行き止まりの駅である。列車から降り、今晩の夜行列車の寝台券を買いに窓口へ向かう。まだテンションが高いのか、ゆっくり歩いて売り切れになっては困ると思ったのか、心なし足早に歩いている。あらかじめ列車の中で日付、列車番号など書いておいたメモを窓口に差し出し、ユーロパスを使うことも一緒に告げる。「ユーロパスとパスポートも渡しなさい」と係員に言われその通りにする。

 なんとか寝台券を手に入れ、これでひと安心。出発までまだまだ時間がある。邪魔なスーツケースをコインロッカーに放り込み、身軽になったところで駅を後にする。

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